アルクマール
世界最大級のチーズ市が開催される街
春から夏に開催される数百年の歴史がある伝統のチーズ市で有名な街 アルクマール。
チーズ市は、ワーフ広場と言われる計量所(Waag)で行われ、昔から続くチーズの取引や、チーズを運んでいる様子を見ることができ、大勢の観光客で賑わっています。
目抜き通りであるランゲ通りや、歴史ある聖ラウレンス大教会なども見どころです。
【アクセス】
アムステルダムから北東に約40km(約40分のドライブ)となります。
公共交通機関を利用すると、電車で片道約40分で行くことができます。
見どころ
世界最大のチーズ市
言わずと知れたチーズの国オランダ!
ゴーダ(Gouda)や、エダム(Edam)でも行われているチーズ市(KaasMarkt)ですが、ここアルクマールでは、1365年からチーズ市が開催されています。
チーズ市は毎年、3月の最終週から9月の最終週の金曜日に開催され、数百年の歴史がある伝統があります。
チーズ市は、昔、チーズの倉庫だった計量所(Waag)で行われます。
当時はチーズの重さを計る天秤が、ここの計量所1つしかなかったために、チーズの取り引きが、ここワーフ広場で行われてました。
現在、この計量所は、チーズ博物館にもなっており、チーズの歴史などを知る事が出来ます。
軽々と運んでいるように見えるチーズ。実はかなり重くて、1つ10〜15キロもあり、一度に10個前後を運んでいます。
2人で運んでいるその重量は、なんと120キロ! ですが、その重さを感じさせずチーズを運んでいます。
チーズ取引は、数々の役割分担の上に成り立っているのです。
赤・青・黄・緑などに色分けされた「フェーム(Veem)」と呼ばれるチーズ組合には、黒ステッキを持った”チーズの父親”と呼ばれる組合責任者「チーズ・ファーザー(kaasvader)」がおり、えっさほっさとチーズを運ぶ人(kaasdrager)、そして取引されたチーズを運搬の為に投げる人(ingooier)、そして積み込む人(zetter) と、しっかりと役割が決まっているのです。
計量所(Waag)には、タスマン(Tasman :袋の人)というチーズの重さを測る人、「ウェットミスター(waagmeester)」と呼ばれる人が、正確にチーズの重さを監督しています。
ちなみに、この「ウェットミスター(waagmeester )」は、公務員だったそうです。
チーズ市は、オランダ伝統衣装を着た女性が、チーズ市に彩りを加えています。
アルクマール チーズ市
https://www.kaasmarkt.nl/en
Houttil 26, 1811 JM Alkmaar
最新情報はウェブサイトでご確認ください。
ランへ通り(Langestraat)
ランヘ通りは、アルクマールの街の目抜き通り。
ショッピングを楽しむ事が出来、もちろんチーズ屋さんもありますので、アルクマールでチーズをお土産に買って帰るのも良いかもしれません。
ランへ通り散策のポイント!
ランヘ通りから、別にご紹介する「聖ラウレンス大教会」までに、50個もの写真が地面に埋め込まれています。
これら写真には、アルクマールの歴史や、芸術、スポーツなどがあります。ぜひ足を止めて見てみてください。
聖ラウレンス大教会(Grote Sint.Laurenskerk)
街でひときわ目を引く聖ラウレンス大教会。
1518年に作られたこの大教会は、無料で見学する事ができ、教会内にはおしゃれなカフェもあり、穏やか、かつ厳かな雰囲気でのティータイムを楽しむことができます。
アルクマールは、また教会オルガンの生産でも有名なのです。
聖ラウレンス大教会も、世界的に有名なオルガンを2つ擁しています。
その1つは、1646年に作られた黄金色の「シュットガーオルガン (Van Hagerbeer/Schnitger Orgen)」
天使の装飾が施された、ゴージャスなオルガンです。
聖ラウレンス教会
https://grotekerk-alkmaar.nl/
Koorstraat 2, 1811 GP Alkmaar
最新情報はウェブサイトでご確認ください。
アルクマールには他にも、ビール博物館、ビートルズ博物館など、見どころがあります。
アルクマールで、ぜひ、古き良きオランダの伝統文化チーズ市を見学し、美しい建築、歴史的な雰囲気、そして豊かな文化をご堪能ください。